What are Signet Rings?
□ シグネットリングとは
シグネットリングは印章指輪ともいいます。主に家紋や地位、職業などの身分を示すために作られたものですが、耳飾り・首飾りなどの装飾品と同様に、護符や魔除けの意味もあったようです。
□ いつからあるの?
その歴史は数千年前の古代までさかのぼります。かの有名な古代エジプトの王・ファラオが着けていたことが分かっており、紀元前に作られたものとは思えないような凝った加工が施されたものが数多く見つかっています。
ちなみに、エメラルドなどの宝石(貴石)に精巧な刻印を施したものもあります(intaglioやglypticsで調べていただくと目の保養になる画像が出てきます)。機会がありましたら、美術館や博物館で実物をご覧になってみてください。
□ 刻印について
なぜ刻印が反転していることがあるのか
「印章(いんしょう)」という名の通り、昔シグネットリングは印鑑として用いられることもあったため、用途によっては文字や紋章などを反転させたものを刻印していました。現代においても、刻印を反転させるのが正式とする見方もありますが、当店ではどちらも対応していますので、お好みでお選びください。ぱっと見で解読されたくない場合は反転させてみるのも手です。
当店で対応している刻印の方法
刻印の方法は、「スタンダート」と「レリーフ」の2タイプからお選びいただけます。
▽スタンダード
・表面に直接文字を刻印するタイプ
・線幅が細いので複雑な文字にも向いている
・シンプルですっきりとした印象
▽レリーフ
・文字を削り出して浮かび上がらせるタイプ
・1文字でもインパクトのある仕上がり
・立体感があり個性的な印象
上記の通り、「スタンダード」は線幅が細いので複雑な文字でも読みやすくミニマルな印象、「レリーフ」は立体感があり1文字でもインパクトがある仕上がりになります。それぞれ違った味わいがありますので、お好きな方をお選びください。
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なお、How to Orderやインスタグラムにてシグネットリングの仕上がりイメージをご紹介しています。そちらもご参考にしていただければ幸いです。
*参考文献
『図解 装飾品』池上良太 / 新紀元社